型を破って自分の個性を知るためのとっておきの方法とは？

うーん、、、今の演奏は、完全に型なしですね。

え？型なし？

そうです。崩しすぎです。

でも、師匠は、自分の好きなように弾きなさいと、言いましたよね？

それは、あくまで、大枠の中のことです。

え？

作曲者の意図、つまりこの音楽のテーマまで、無視しろとは言ってません。

は、はあ。

のだめカンタービレを知ってますか？

はい、大好きで、何回もみました。

のだめちゃん、コンクールの時に、自分で勝手にアレンジしちゃったでしょ？

そうでしたね。確かに、作曲者の表現したい世界観が、台無しでした。

他の部分で、ものすごく良い表現をしていたとしても、それで、台無しになるんです。型を無視すると。

なるほど！

プロとアマの違いがわかりますか？

そう言われると、よくわかりませんね。

アマは自分は弾いてて楽しいけど、聴いてる周りは苦痛です。

グサっ。

プロは、自分は辛いけど、聴いてる周りは喜ぶんです。

なるほどー

それが、プロとアマの違いです。

はい。

いかに自分の演奏が、周りに、快感というか、喜びを与えられるかですよね？

はい。

そのためには、ある一定の型がやはり必要なのです。

型かー。

私も、留学して最初の半年間は、ドミソミドしか弾かせてもらえなかったんですよ。

え？

型を徹底的に叩き込まれました。でもそのおかげで、その後、自分の表現の幅が広がったんですよ。

型にはめるのは、むしろ個性を消すかと思ってました。

実はその逆なんですよ。その曲自体に、もう洗練された型は用意されている。

確かに、長い年月残っているということは、どの時代にも共通する、人の心を動かす何かがあるんですよね。

だから、まずは、その型、つまり意図や世界観を理解しないと、表現につながっていきません。

そうかもしれませんね。

何も、記号通り、メトロノーム通り、正確さだけ、で弾けとは言ってませんよ。

はい。

崩してはいけない型だけ、しっかり、捉えてくださいね。

はい、今まで、全然考えてませんでした。

参考にしてみてくださいね。

わかりました。ありがとうございます！

師匠！ブログに関しては、全くの無知なので、ゼロからよろしくお願いします。

まっさらな人の方が、変な癖がないからいいんだよ。

本当ですか？とにかく、いう通りにします。

それが大事だよ。本物のやり方をいいとこ取りするのではなく、本質から取り込むようにしないと意味がないからね。

本質から取り込む？

そう。

それにはどうしたらいいのでしょうか？

それには、今から教える型を守って、ひたすら量をこなすことなんだよ。

型を守るんですね。

そう。自分のこだわりは、一旦置いといて、型に忠実に書く。

はい。

型を守らない書き方で、量を積み重ねても、何も起こらないからね。

でも、師匠、その書き方だと、他の人と、全く同じになって、面白くなくなるのではないですか？

イヤイヤ、逆だよ。その型にはまることによって、無駄なエネルギーが削ぎ落とされて、個性が際立ってくるから。

え？どういうことですか？

まあ、やってみたらわかるよ、騙されたと思って、とにかくやってみてね。

はい、アレンジしようもないですし、仕方ないですね。その通りにやってみます。

おー！これは、キレイな型のブログだ！お見事！

そうですか？

この記事を書くのに、そんなに苦労いらなかったでしょ？

そうですね。最初苦労した甲斐あって、だいぶ、サクサク書けるようになってきました。

それでいて、このクオリティ！素晴らしい！

ひたすら、型を守って書いていたら、こうなりました。

しかも、やっぱり、あなたの文章は、独特だよね。

そうですか？独特なんですか？

型を守ったからこそ、この独特さが、際立ってきたよね。

え？でも、皆さんんが習った型と同じように書いただけなんですけどね。

だからこそ、本来持っていたものが、浮き出てきたんだよ。

そうなんですか？

後は、読者さんが、それを教えてくれるから、できるだけ、書き続けてね。

はい、わかりました。ありがとうございました！

魔女医、私は、若い時から、型にハマるのが大嫌いでした。

そうね、あなたは、傍若無人で、人がどう思おうと、自分が気持ち良ければそれでいいという、人間だったものね。

ガーン！でも確かに、そうでした。個性がなくなるのが怖くて、必死だったんです。

それが、いかに、周りに不快感を与えていたかわかった？

えー！私は、そんなに、不快な人間だったんですか？

そうよ、あなたは、例えば、ディズニーランドに、雀荘を持ってくるような人よ。

はあ？

そこの、型や世界観を無視して、台無しにする。

そこまではしてないですよ！

まあ、それは大げさだけど、そうやって、個性を勘違いして、変なものを作ろうとしていたのよ。

個性を勘違い？変なもの？

個性は無理してゼロから作るものではなく、そもそも、どの人も持っているものだからね。

え？

今回、ブログを書くにあたって、型にはまってみて、どうだった？

最初は、苦しかったけど、慣れると、その書き方が、心地よくなってきて、そしたら、どんどん書くアイディアも、出てきました。

そう、それが、型破りなのよ。

え？型破り？

全ての芸や道は、そういうことなのよ。

え？そうなんですか？

まず、型通りやってみて、その型を本歌取り、つまり、本質からとらえて、自分のものにして、それが自然にできるようになって初めて、自分のオリジナルができるようになる。

確かに、そうかもしれません。

その型というのは、もう長年の間、または数をこなすことによって、洗練されて、確立されたものがほとんどだから、そのエッセンスを自分に刷り込ませることが、大事なの。

なるほど。そういう意味で、型って大事なんですね。

そう。決して、自分を押し殺すことではないのよ。

確かに、型にハマればハマるほど、力みなくそれができるようになって、無駄なエネルギーを使わなくなる分、創造力にエネルギーが使えて、アイディアが浮かびやすくなってきました。

そうよね。

つまり、感性を研ぎ澄ますために、型は必要なのよ。

そうかー。確かに、そうだったかもしれません。

最初は、辛いわよ。自分の、ちっぽけな、プライドや、こだわりを、捨てないといけないからね。

まずは、その境地に至らないと、本当の意味では、型にハマれませんよね？

そう。それまでの自分を一旦捨てて、本当の自分を掴みに行く。

はあー。なんか、覚悟がいるなあ、、、

そりゃーそうよ。それまでの自分でいた方が、楽だからね。

確かに、、、

でも、あなたは、勇気を出して、それをやったじゃない。

はい。ブログに関しては、無知無能でしたから、それができました。

つまり、何か物事をするときに、余計な知識はいらないのよ。

はあ。

むしろ、賢い人の方が、そういうことには抵抗があるから、なかなかできないのよ。

私は、賢くないってことですか？

あなたは、ある部分はすごく賢いけど、ダメな部分もたくさんあったから、それを認めざるを得なくて、自分を捨てられるようになったのかもしれないね。

でも、私は、音楽については、そのこだわりをなかなか捨てられないでいます。今でもやっぱり、自分を通したい気持ちがあります。

それは、あなたが、何よりも、音楽を大事に思っているからよ。

え？

自分が、大事にしたいことや、自信があることほど、そうなりやすいの。

そうか、確かに。

それが、真の表現者の辛いところなのよ。

真の表現者、、、

そういうことを含めて、自分がわかっていくでしょ？

そうですね。

だから、何かを表現してみるっていうのは、自分を知るための冒険の旅になるから、いいことなのよ。

はい。

なんでもいいの。音楽でも、動画でも、文章でも、人前で話すことでも。

そうですね。自分に合ったことで、やっていけばいいんですよね。

ただ、1人で毎日カラオケをするのがいいのか、人に喜んでもらって、それを共有できるようになるのか、どこを目指すのか？

そうですね。自分のためだけだったら、気持ちよく1人でやっていればいいですよね。

けど、きっとそれだけでは、飽きるのが人間なのよ。

確かに。

そこらへんを、よく考えて、自分の個性や才能を、磨いていってね。

はい、わかりました。やってみます！ありがとうございました。