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ネガティブな感情を利用して本心を知るとっておきの方法とは?

    
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ネガティブな感情を利用して本心を知るとっておきの方法とは?

誰でも、
人を妬んでしまうことって、
ありますよね?

なぜか、
人は自分よりよく、
見えてしまうものですから。

自分より優位にある人を見ても、
常に心から賞賛できる、
という境地に至っている方は、
そのままで大丈夫です。

しかし、
もし人を妬んでばかりで、
モヤモヤしている方がおられたら、
それをうまく利用する方法があります。

興味があれば、
ぜひ最後までお付き合いくださいませ。

美人でモテモテの同級生を妬んでモヤモヤしていたあの頃

「私」が、
まだピチピチギャルだった、
昔々のお話です。

その頃の「私」は、
自分の容姿に自信がなく、
美人でモテモテの同級生の姿を、
見聞きしては、
なんとも言えない、
モヤモヤした気持ちになっていました。

なんか自分が、
嫌な人間になったみたいで、
辛かったので、
魔女医に相談に行きました。

あのー、ちょっとお聞きしたいことがあるんですけど。

あらー、随分若いお嬢さんが来たのね。

魔女医

大学に入ったら、少しは可愛い子ランキングが上がるかなと思って期待していたんですけど、とんでもない美人が揃ってて、上がるどころが、埋もれてるんですけど。

なーに?可愛い子ランキングって?

魔女医

男子が作ってるじゃないですか。同学年女子の可愛い子ランキング表ですよ。

ふーん。そんなのあるんだ。

魔女医

高校までは、そんなアホなことしかしない男子をバカにしてたから、気にしてなかったけど、私もお年頃だし、さすがに、男子の目を気にするというか。

まあね。それが、健康な成長過程でしょうね。

魔女医

正直、医学部にくる女子なんて、勉強しかしてないような、ガリ勉女子ばかりだと、思ってたので、蓋を開けてみたら、美人ばかりで衝撃を受けました。

へー、そんなに?

魔女医

はい。グラビアアイドルや女優級です。天は二物も三物も与えるんですね。

グラビアアイドルや女優になりたかったの?

魔女医

いや、まあ、百歩譲って、顔はそこそこでいいんですが、モテてみたいんですよ。

そっかー。

魔女医

だから、チヤホヤされている姿を見ると、ムキーっとなります。

なるほどね。正直でいいけどね。

魔女医

悪い感情を抱いてはいけないような気がしていた

でも、そんな嫌な感情を抱くのは、人間として間違ってますよね?

どうして?

魔女医

大人はそう言うじゃないですか。本とか教科書にも書いてあるし。人を妬んではいけませんって。

表面上はね。

魔女医

表面上?深いところでは違うんですか?

誰でも、本能的に、他人より優位に立ちたいという願望はあって、当たり前じゃないかしら?

魔女医

え?そりゃそうかもしれませんけど。

それが、変な方向に行くと、いじめや、差別が出来上がっていくかもね。

魔女医

うわーやっぱり、私は、このままだと嫌な人間になっていくんだー。

いやいや、早まらないで。大事なのは、それをどう扱うかよ。

魔女医

どう扱うか?

偉人の格言にハッとして、怖くなる

そこにいく前に、ある偉人の格言に、「人の幸福は自分の不幸の始まり」というものがあるわ。

魔女医

ドキッ。それってまさしく今の私じゃないですか?

それだけじゃなくて、続きがあるのよ「人の不幸は自分の幸福の始まり」ってね。

魔女医

ギャー!最悪嫌なヤツじゃないですか?人間のクズだー!

そうかしら?じゃあなんで、週刊誌やワイドショーがあんなに人気なのかしらね?

魔女医

え?

みんな、自分が優越感を得たいがために、自分より惨めな人を探したり、不幸な人を憐れんだりするんじゃない?

魔女医

えー!

そして、自分より幸福そうな人を見ると、逆に自分が惨めになってモヤモヤする。

魔女医

そうなのかな?

ワイドショーや週刊誌が、人の幸せばっかり取り上げてたら、あんなに人気ないでしょ?

魔女医

そ、そうなのか。

誰か、信頼できる大人に聞いてみたら?その格言についてどう思うか。

魔女医

私の母は、優しくて、子供思いのいい人なので、絶対そんなことは思ってないと思います!今日、帰ったら聞いてみます。あなたのような性悪な大人じゃないですからね、私の母は!

だといいわね。じゃまた後日いらっしゃい。

魔女医

数日後

あら、浮かない顔ね。あれからどうだった?

魔女医

あの格言を聞いてから、とにかく自分が怖くなって、安心しようと、急いで母に聞いたら。

聞いたら?

魔女医

「そんなの当たり前じゃん」ってかるーく言うんですよ!

やっぱりそうでしょ?

魔女医

いい人だと、勝手に思い込んでいたのに、その幻想が音を立てて崩れました。

神様かなんかだと思ってたわけ?

魔女医

母がそんな邪悪な心を持っていたとは。そういえば、ワイドショーや週刊誌見るの、大好きだもんな。

お母さんが、特別邪悪なわけじゃないわ。まだ、それをありのまま認めてくれて、ごまかさなかっただけでも、ましな親だと思うよ。先祖代々伝わる厳しい家訓や、信仰によっては、そういう感情に蓋をすることになれっこで、麻痺していることもあるから。

魔女医

悪い感情を持つことはごく自然なことで、大事なのはそれをどう扱うか

じゃあ、私は、モテモテの美人な同級生を妬み続けてもいいんですね?

いや、いいけど、なんか、疲れない?

魔女医

疲れますよ。そればっかり考えて、気になって。

そんな、険しい顔してたら、本当におブスというか、周りに不快感を与える顔になっちゃって、ますますモテなくなるわよ。無駄なエネルギー消費だし。

魔女医

やだー!じゃあどうしたらいいんですか?

モヤモヤやイライラは気付きのサインだから、まず、その感情をありのままに感じて、できれば、別の意識をちょっと離れたところに置いて、観察してみる。

魔女医

はい?別な意識?

まあ、やり方はなんでもいいけど、例えば「おおっ、なんと今、美人の同級生に嫉妬していますね。一体どうしてなんでしょうか?」みたいな感じで。

魔女医

なんか、おちょくっているんですか?実況中継みたいですね。

そうして徐々に深堀していくのよ。そこに真実が隠されている場合があるから。だって、大事なことだから、強く反応しているんでしょきっと。

魔女医

大事なこと?

自分が本来、頑張りたいことや、大事にしたいこと、本当は自信があることとかよ。どうでもいいことには、反応してないはずよ。

魔女医

そういえば、私、運動音痴だけどスポーツ万能の人は妬みません。完全に賞賛します。そのかわり、自分がそうなりたいとも思いません。

そういうことよ。自分がそこに引っかかるということは、そこに何かあるのよ、大事なことが。大事じゃなかったら引っかからない。

魔女医

そうか!なるほど!

悪い感情に向き合わず、無理やり蓋をして押し込んでしまう

けど、悪い感情に見て見ぬふりをして、ほっておく、または、気づいているけど、無理やり蓋をして押し込めると、せっかく大事なことに気づくチャンスを逃してしまうわ。

魔女医

確かに。

それだけならいいけど、向き合わなかったことで、悪いエネルギーがどんどん溜まっていって、爆発力や攻撃性を帯びたり、歪んでいってしまうわね。

魔女医

嫌だー!

そうならないうちに、早めに対処する方が、ラクだし、災い転じて福になるというか、希望や光が見つかることもあるわ。

魔女医

無視したり、適当にあしらうと、もっとひどいことになるんですね。ことなかれ主義みたいな?

そうそう。

魔女医

徹底的に掘り下げると、笑いに変わり、本心が見えてくる

だから、できるだけ徹底的に掘り下げてみる。1人で難しかったら、カウンセリングとか第三者を頼るのも1つの方法よね。

魔女医

掘り下げるってなかなか難しい。

あなたはなぜ美人に反応したの?

魔女医

それは、本当は舞台女優になりたかったけど、身長も、美貌も足りなかったから。

本当に自分がやりたかったことに、美人が必要だったわけね?他には?

魔女医

家族の中で、1人だけ、鼻が低くて、いつも親戚や知り合いのおじさんたちに慰められてたから。キャンディーキャンディーの歌にどれだけ救われたことか。

鼻ぺちゃー♪なんてー♪気にしないわー♪ってやつね。過去に受けた心の傷ね。

魔女医

だって、家族の中で、私以外は、みんな美形だし、私は川から流れてきたとか、冗談で言われるんですよ。ひどくないですか?

ひどいねー。それから、モテモテなことは?

魔女医

それは、現実、今のことですよ。彼氏が欲しんですよ。でも自分から行く勇気はないし、誰かに来て欲しんですよ。

それが好きでもない男でもいいわけ?

魔女医

はい?

その美人に群がっている男子全員から言い寄られたいわけ?

魔女医

いや、全然タイプじゃない人もいます。逆に困りますね。

でしょ、美人も苦労はあるのよ。いちいち断るのも大変じゃない?

魔女医

そうか。

まあ、どんな男心もうまく利用できる小悪魔な人もいるだろうけど。

魔女医

そう考えると、必ずしも、今の私に美人が必要でないような気がしてきました。

ところで、あなたの考える美人ってなんなのよ?

魔女医

やっぱり、舞台に立った時に映える華やかな顔立ちというか、嫌味のない、黄金バランスの顔パーツの配置というか、それなりに私の美人基準があるんですよ!

そんなに詳しいなら、本当は美人が好きなんでしょ?

魔女医

そ、そうですね、こだわってますね。美人に対する美意識、美の基準は高いと思います。

だったら、思い切って、自分が美人になるより、美人観察者、美人評論家になればいいのよ。

魔女医

はい?

だって、好きなんだからしょうがないじゃない。それか、持って生まれたもの仕方ないとして、無理矢理、黄金バランスの美人になるために、整形でもしたい?

魔女医

いや、そこまでは。

あなたにできることは、美人好きを自覚して、美人を心から賞賛して、愛でること。

魔女医

なかなかすぐには難しいですが、そういう気持ちになれたら、なんだか美人を見るたびに幸せな気持ちになれそうですね。うふふ。

他の能力と同じように、美人も天から与えられた才能だし、この世の宝物よ。それを眺めていい気分になる権利は誰にでもあるわ。

魔女医

美人は、みんなのものってことですね?

そう、ただ眺めて愛でるだけなら、誰でもしていいでしょう?

魔女医

確かにそうですね!なんか、美人にモヤモヤしていた自分が馬鹿らしくなってきました。そんな気持ちでいる時間がもったいないですよね!

それを積み重ねるうちに、妬みに耐性ができて、賞賛できるように

今回は美人だったけど、他のことで妬んでも、同じように、徹底的に掘り下げてみればいいわ。

魔女医

多分、掘り下げる時は、痛みを伴うけど、過ぎてみれば、清々しい気持ちですね。

自分にとって、取るに足らない、どうでもいいことなら反応しない。自分が大事に思っていたり、密かに自信あることだったりすると、反応する。

魔女医

そうなんですね。

だから、妬みは、本心を知る大事なチャンスなのよ。逃してはいけない。

魔女医

わかりました。慣れるように頑張ります。

数週間後

魔女医―!なんと、彼氏ができました!美人への妬みを手放して、消滅させたら、できたんですよ。しかも好みのタイプの男性から気に入ってもらえて。

あら、良かったじゃない。自分の本心に気づいて、妬みを消滅させたから、不快な顔が治ったのね。

魔女医

え?私あの時そんな不快な顔してましたか?

まあね。妬みを放置するとそうなるわけよ。

魔女医

じゃあ、良かったー妬みとの付き合い方を覚えることができて。損な人生送るとこだったー。

これからも、長い人生の中で、まだまだたくさんの妬みに遭遇すると思うけど、見て見ぬ振りしないようにね。

魔女医

はい、わかりました!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

美人に罪はないのに、
「私」は自分の内面の問題ゆえに
、美人に反応し、
1人相撲をとっていただけなんですね

自分の過去のストーリーや心の傷が、
ある出来事や、
相手との間に再現されて、
気づかないうちに、
モヤモヤすることがありますね。

または、
自分が本当は頑張りたいこと、
自信があること、
手に入れたかったこと、
関心があることなど、
蓋をしている本心が、
ザワザワし出すこともありますよね。

そこに、気付いてあげてください。
そして、
そうなりたかったんだねー、
そうなりたんだねーと、
寄り添ってあげてください。

そうして、
妬みが心の底からの、
本物の賞賛に変われば、
あなたの勝ちです。

いや、
その相手に勝ったわけでなく、
妬んでた過去の自分に勝つわけです。

過去の「私」ほどの人は、
あまりいないと思いますが、
妬んでばかりで、
疲れている人がいたら、
試してみてくださいね。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。