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仕事では充実しているのに家では虚しい男が、どこにいても満たされるための自信を再駆動するには

Published 2026.06.22 未分類

仕事をしている時は、いい。

頭が回っている。

判断を下し、人と話し、前に進んでいる。

充実している、と感じる。

だが、家に帰る。

静かになる。

その瞬間、虚しさが、すっと忍び込んでくる。

あなたは、こう解釈してきたかもしれない。

「仕事が、自分の生きがいなんだ」
「だから、仕事をしていない時間が物足りないだけだ」

そう思えば、つじつまは合う。

だが、本当にそうだろうか。

おかしなことに気づいているはずだ。

リラックスできるはずの環境ほど、落ち着かない。

休日。

ソファ。

何も予定のない午後。

くつろげる条件は、すべて揃っている。

それなのに、そわそわする。

早く月曜にならないか、とすら思う。

くつろぎが、なぜか居心地が悪い。

なぜか。

あなたは、本当はわかっている。

立ち止まると、考えてしまうからだ。

「俺は、何のために生きているのか」
「この先、何が残るのか」
「本当に、これでいいのか」

その問いが、静けさの中で浮かび上がってくる。

向き合うのが、辛い。

だから、動き続ける。

仕事は、ちょうどいい。

次から次へとやることがあり、考える隙を与えない。

ここで、はっきりさせる。

あなたが仕事に感じている「充実感」。

その正体の一部は、こうだ。

充実ではない。

考えないでいられる、という安堵だ。

動いている間は、虚しさを感じずに済む。

止まると、襲ってくる。

だから止まれない。

家でくつろげないのは、性分ではない。

くつろぐと、目をそむけてきた現実が、顔を出すからだ。

あなたは、無意識に、それを避けている。

では、どうすればいいのか。

もっと趣味を持て、ということではない。

家族ともっと過ごせ、でもない。

それは、また別の「動き」を増やすだけだ。

埋め合わせを増やしても、虚しさの底は埋まらない。

順番は、こうだ。

外の環境を変える前に、内側を緩める。

そわそわするその瞬間に、逃げずにいてみる。

浮かんでくる問いを、追い払わない。

「俺は、何のために生きているのか」

その問いから逃げ続けてきたから、虚しかった。

問いと一緒に、静かに座っていられたとき。

はじめて、心の中がほどけ始める。

心の中が緩まないかぎり、どこにいてもくつろげない。

逆に、心が緩めば、どこにいても満たされる。

満足は、環境からは来ない。

あなたの内側の状態から来る。

虚しかったのは、家のせいでも、休日のせいでもない。

立ち止まると会ってしまう自分から、逃げ続けてきたからだ。

心理翻訳家|精神科医 宇谷悦子