“個性を出さなきゃ”がしんどいあなたへ
「自分らしく、自己表現していこう!」
そう決めて、発信や創作を始めたのに、なぜかどんどん気持ちが虚しくなっていく。
最初は意欲的だったのに、気づけば“とりあえず何か出さなきゃ”の義務感ばかり。
そうやって積み上げた投稿に、反応がまったくないわけじゃない。
むしろ、少しずつ「いいね」も増えて、「すごいですね」と言われることもある。
なのに、心の中はどこか空っぽで、日に日に続けるのがしんどくなっていく——
そんな違和感に悩む人は、実はとても多いのです。
ここでは、そんなある女性と、成熟した女性〈先生〉との対話形式で、
「なぜ、自己表現のはずが虚しさに変わるのか?」
「どうすれば、自分らしさを取り戻せるのか?」を、やさしく紐解いていきます。
「眉間にシワが…」という気づきから始まった、違和感の正体
わたし:「うーん、発信って難しいなあ」
先生:「どうしたの?そんなに眉間にシワ寄せて」
自分らしく表現したい、という気持ちは本物だった。
でも「まずは量!」「毎日更新が大事!」という情報に振り回されるうちに、
自分の本心がどんどん置き去りになっていた。
量をこなすほどに反応は増えていく。
でも、それと反比例するように、自分の“中身”がスカスカになっていく感じがしてならない。
なんで、私は発信なんか始めたんだっけ?
本当は、怖かった。
でも、一歩踏み出して、自分の想いを誰かに伝えたかった。
「うまくいってるように見える人たち」に憧れて、
いつしか“本当に伝えたいこと”よりも、“見せ方”ばかりを優先していた。
わたし:「わたし、自分が伝えたいことより、“うまくいってるように見せること”が優先になってました」
先生:「ふふ、それってある種、愛のロックね」
フィットしないやり方は、容赦なく手放していい
知らなければ楽だったかもしれない。
でも、学んだからこそ、迷い込んだからこそ、自分にとっての「違和感」に気づけた。
「これは合わない」
そう思ったら、遠慮なくやめていい。
大事なのは、「そのやり方でやり切ること」じゃなくて、
「自分の美意識に沿って選び取ること」なのだ。
無理して続けた発信は、誰の心にも響かない
無理して続けた自己表現は、熱を持たない。
“伝えたい”より“続けなきゃ”が勝った瞬間、
その表現は、命を失う。
でも、本当に伝えたいことは、多少無理してでも伝えたくなる。
それは“努力”というより、“衝動”に近い。
そして、しばらくして…
わたし:「はあ。発信を再開したら、『独特な表現ですね』『個性が光ってますね』って言われるようになっちゃいました」
先生:「あら、眉間のシワ、すっかり消えたみたいね」
反応の数は減ったけど、深い共鳴が生まれるようになった。
その方が、ずっと気持ちいい。
「やっと、自分に戻れた気がする」
そう思えた瞬間、世界が静かに再起動した。
まとめ:あなたの“違和感”が、才能の原点
自分らしい表現とは、“誰かの正解”をなぞることではありません。
どれだけ反応が良くても、心がついてこなければ、それは本物じゃない。
違和感を丁寧に見つめ、
「ほんとうに伝えたいことは何か?」を掘り下げていくこと。
そこからしか、あなたの表現は生まれないのです。
これは、小冊子『愛毒』にもつながる、「本当のわたし」を取り戻すための対話です。
愛されたい一心で、誰かの期待をなぞってしまったあの頃。
そこに潜む“やさしさ中毒”と“才能の封印”の正体を、
物語とともに丁寧に解き明かした一冊です。
▷ 小冊子『愛毒』はこちら →https://note.com/cute_fish8833/n/n16a7cb35949c