幸せなはずなのに、心が満たされないのはなぜ?
◆ はじめに
「生活は安定している。趣味もあるし、仕事だって悪くない」
それなのに、ふとした瞬間に湧いてくる虚しさ。
何かに不満があるわけじゃない。
むしろ恵まれているはずなのに、どこか物足りない。
そう感じているなら、
それはあなたの中にある**“本当の声”**が、
静かに目を覚ましかけているサインかもしれません。
今回は、そんな違和感にふと立ち止まった「わたし」と〈先生〉との対話をお届けします。
わたし:
先生、最近すごく不思議なんです。
生活は安定してるし、趣味もあって、それなりに楽しんでるのに……心の奥が、空っぽみたいで。
先生:
そう。それはね、よくあることよ。
満たされてるはずなのに、どこか満たされない。
それは、“満たし方”を間違えてるときに起きるの。
わたし:
満たし方、ですか?
先生:
そうよ。
外側の充足——仕事、恋愛、趣味、ちょっとしたご褒美。
それらは、一時的には心を撫でてくれる。
でも、本当のところを深く抱きしめてはくれないの。
わたし:
でも……わたし、そこまで不幸ってわけじゃないんです。
むしろ恵まれてる方なのに、そんなふうに思うなんて、ただの欲張りなんじゃ……?
先生:
「わたしは欲張りだ」って、自分を責めたくなるわよね。
でもね、それは違うの。
あなたの中に、“もっと本当の自分で生きたい”という声が芽を出し始めているのよ。
わたし:
本当の、自分……
先生:
ええ。
あなたはこれまで、誰かの期待に応えながら、うまくやってきた。
でもそのうち、形だけの満足じゃ、もう耐えられなくなる。
それが「愛毒」の正体。
わたし:
……“愛毒”?
先生:
そう。
誰かに愛されたい、認められたい。
その一心で、無意識に“本当の自分”を押し殺してきたあなた。
そのやさしさこそが、あなたの“才”をふさぐ毒にもなるの。
わたし:
そんな……やさしさが毒になるなんて、思ってもみませんでした。
先生:
でも、それに気づき始めた今、解毒はもう始まっているのよ。
あなたが心の底で渇望していたのは、「夢中になる感覚」だったはず。
わたし:
夢中になる感覚……たしかに、最近そんな熱さに飢えていたかもしれません。
先生:
心地よいだけでは満たされない、痛いくらいに深い満足。
それは、自分の核とつながったときにだけ訪れる。
わたし:
でも先生……わたし、自分の“核”なんて、わかりません。
先生:
じゃあ訊くわね。
あなたは、この人生で、何を伝えていきたいの?
わたし:
……伝えたいこと、ですか?
先生:
ええ。あなたが人生の時間を使って、心から語りたいこと。
それがわかれば、自然とエネルギーは湧いてくる。
わたし:
……正直、まだ答えはわかりません。
でも、そういう視点でこれからを見つめ直してみたいです。
先生:
その一歩が、とても大切なの。
“誰かにとってのいい人”じゃなく、“本当のわたし”として人生を生きるために。
まとめ
わたし:
先生……なんだか、心の奥がちょっと震えてます。
ようやく、本当に満たされたいと思ってた理由が、わかった気がします。
先生:
よかった。
その震えを、どうか無視しないで。
そこから、あなたの“本当の人生”が始まるのだから。
◆ おわりに:その虚しさは、才能の目覚めのサインかもしれない
「足りない」と感じていたその気持ちは、
実は“もっと本当の自分で生きたい”という魂の叫びだったのかもしれません。
そしてその叫びを、
わたしたちは時に「やさしさ」や「いい人」という仮面で、
そっと押し込めてきたのです。
その感覚に気づいたあなたは、
すでに「還る旅」の入り口に立っています。
わたしは、
その旅の地図を“小冊子”のかたちにまとめました。
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