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自分の人生に責任を持つために必要な心がけとは?

    
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自分の人生に責任を持つために必要な心がけとは?

責任って、
自分に自信がないと、
結構心に重くのしかかる、
言葉ですよね。

どうやって、
責任取ってくれるんだ!

とか

責任者呼べ!

とか

責任は誰が取るんですか?

とか

20代の頃は、
責任を取る、
という言葉に、
ビクビクしていたような、
気がします。

でも、
どんな仕事でも、
どんな立場でも、
責任は出てきますよね。

人生において、
責任から逃れることは、
できません。

では、
自分の人生において、
責任を持つとは、
一体どういうこと、
何でしょうか?

今回は、
そのことについて、
お話してみたいと思います。

ご興味があれば、
最後までお付き合いくださいませ。

自分に自信がないから同期の同僚に愚痴る

私が、
まだ精神科医として、
駆け出しの頃、
人手不足もあり、
心配なことがあっても、
先輩医師になかなか、
相談できませんでした。

そんな中、
自信がないのに無理して、
治療を受け持っている感があり、
そのストレスから、
同期のドクターKに、
よく愚痴っていました。

もうさー、何で私たち、まだ、精神科医なりたてなのに、こんなに放置されてるわけ?

しょうがないじゃん。俺たちの下の学年から、研修医制度が始まって、下も入ってこないんだから。しばらく人手不足が続くから、先輩たちも忙しいんだよ。

ドクターK

だからって、まだ治療に自信がないのに、何かあったら、どう責任を取ってくれるわけ?

一応、先輩と俺らの、2人主治医体制になっているじゃん。だから俺は、思い切り自分の思う通り治療してるぜ。

ドクターK

先生は、いいよね、そんな自信があってさ。

そうかな?何かあったら先輩が出てきてくれるから、思い切りやったらいいじゃん。

ドクターK

そんな風に割り切れない。はあ、いつまでこんな状態が続くんだろう。

という風に、
私はいつも、
お疲れ愚痴モードでした。

とんでもなく、
未熟者でしたね。

日々、
愚痴を吐ける、
同期がいたことが、
本当に唯一の、
救いでした。

ドクターKは、
いつも前向きに、
私を励ましてくれたのです。

ある時から、
頼りになる先輩である、
ス魔ルタンS先生が、
異動してきて、
とても心強くなりました。

厳しいけれど、
的確なアドバイスを、
してくださいます。

ドクターKも私も、
ここぞとばかりに、
指導を仰ぎ、
力をつけていきました。

しかし、
喜んだのも、
つかの間でした。

先輩医師の異動に動揺する同期

私は、その後、
人手不足に、
後ろめたさを感じながら、
産休に入ってました。

産休に入ってからも、
人手が足りなくて、
呼び出されることも、
ありました。

出産間近のある日、
ドクターKから、
電話がありました。

まさか、
このいつ産まれるか、
わからない時に、
呼び出しか?と、
ドキドキしながら、
電話に出ました。

おつかれさま。もしかして、また人手が足りない?

いや、もしそうでも、さすがに、出産間近過ぎて、きてもらうのは申し訳ないよ。

ドクターK

じゃあ、どうしたの?何かあった?

いいか、落ち着いて聞けよ。

ドクターK

う、うん。

ス魔ルタンS先生が、もうすぐ、異動になっていなくなる。

ドクターK

ええ?嘘でしょ?

本当なんだ。今日発表があった。俺は一体どうしたらいいんだ。せっかく頼りになる先輩が来てくれて、安心していたのに。

ドクターK

珍らしく、弱気だね。

さすがの俺も、こたえるよ。まだ、学びたいことはたくさんあるのに。

ドクターK

確かにね。

ス魔ルタンS先生がきて、わかったんだよ、どれだけ自分が、手探りで、不安の中で、治療にあたっていたということが。

ドクターK

そうよね。ス魔ルタンS先生は、決して手取り足取りは、教えてくれないけど、こちらから聞けば、必ず的確なアドバイスをくれるからね。

いなくなったら、どうしたらいいんだよ、俺たちは。

ドクターK

つまり、私たちもとうとう一人立ちする時が、やってきたということなんだね。

は?

ドクターK

もう、1人で治療の全責任を持って、やっていかないといけない、さらなる成長の時期に来たんだよ。

え?なんか、今までと違って、強気だね?いつも愚痴ってたじゃん。

ドクターK

だって、しょうがないでしょ?いつまでも、先輩医師に頼って生きていくわけにもいかないし。

ま、まあ、そうだな。

ドクターK

どうせ、いつかは、いなくなるんだし。

そ、そうだな。そういうことだな。

ドクターK

自分が治療の全責任を負うという覚悟が決まる

その時の私は、
出産を間近に控え、
戦闘モードだったのかも、
しれません。

もしくは、
親になるという覚悟と、
リンクしていたのでしょうか?

とにかく、
育休が明けて、
復帰したら、
頼りにしていた、
ス魔ルタンS先生は、
もういない。

代わりの先輩を、
あてにするのではなく、
自分がしっかりしなくちゃ、
そう思ったのです。

わかったよ。その通りだよ。俺たちもう、1人立ちだな。先生からそんな前向きな、言葉が聞けるなんて、びっくりしたよ。

ドクターK

今、そのことを聞いて、覚悟が決まったのよ。自分自身が、全責任を取るって、覚悟を決めればいいだけだって。

なんか武士みたいだな。

ドクターK

そう?いざとなれば、女は強いのよ。

とにかく、先生は、出産と育児に専念してくれ。

ドクターK

ありがとう。私も覚悟を決めて復帰するから、またよろしくね。

仕事において、
全責任をとる覚悟が、
できた瞬間でした。

そうすると、
逆に心が、
ラクになっていきました。

私は〇〇にコミットしている

責任について、
もう少し、
理解を深めたくて、
魔ジェダイBの元を、
訪ねました。

魔ジェダイB、私は、仕事において、全ての責任は自分が取る、という気持ちになることはできたんですが、人生においても責任というのはついてまわりますよね?

その通りだね。

魔ジェダイB

私たちは、自分の人生において、何に責任を取ればいいのでしょうか?やはり何か成果や結果でしょうか?生き方でしょうか?

何かに対して、責任を取ると考えているうちは、本当の意味での、責任ではないのだよ。

魔ジェダイB

え?

よく、私は〇〇にコミットしている、っていうでしょ?

魔ジェダイB

はい。その〇〇はなんなんでしょうか?

私はコミットです

私は〇〇にコミットしている、ではダメなんだ。

魔ジェダイB

ええ?では、どうしたらいいんですか?

自分自身が責任そのものなんだ。

魔ジェダイB

はい?

つまり、私はコミットです、なんだ。

魔ジェダイB

ん?

私として人生が起こる

つまり、私として、自分として、人生が起こっているっていうこと。

魔ジェダイB

相変わらず、話が、ぶっ飛ぶなあ。

ん?なんか変だった?

魔ジェダイB

いえ、大丈夫です。

つまり、自分自身が自分自身に対して、責任を持って、本気になれているかどうかってことだね。

魔ジェダイB

自分自身に責任を持ち、本気になるってことですね?

まあそういうこと。

魔ジェダイB

わかったような、わからないような、感じですが、とりあえず、ありがとうございました!

誰かが何とかしてくれる?

結局、
以前の私には、
誰かがなんとか、
してくれる。

自分が、
やらかしても、
誰かが、
カバーしてくれる。

そんな、
甘い考えがあったのでしょう。

だから、
誰も、
私の尻拭いを、
してくれないかも、
という状況に、
不安とストレスを、
感じていたのです。

誰も自分の人生の責任は取ってくれない

でも、
ある時、
気づきました。

結局、
先輩医師も、
上司も、
ボスも、
私の責任は、
取ってくれないんだと。

私は、一体、何を、
期待していたのだろうと。

全部お膳立てしてもらって、
全部尻拭いしてもらう。

そんなことを、
期待していたのだろうか?

もちろん、助けては、
くれるかもしれないけど、
自分がしたことの責任は、
自分で取るしかないんだと。

誰も、
私自身の、
肩代わりはしてくれない。

そのことに、
気づいたのです。

何が起こっても受け止める覚悟と勇気

そして、
それは、人生においても、
同じことが言えるんだなと、
思いました。

私という人間が、
自分のエネルギーによって
人生を起こしていく。

その起こした、
振動の結果、
起きる事象は、
全て自分が受け止めて、
責任を持っていく。

それからの私は、
トラブル大歓迎、
喧嘩は拾って歩く、
みたいなスタンスで、
果敢にゴタゴタと、
向き合っていきました。

どんな揉め事も、
私が、責任取りますよ!
という感じです。

鍛錬の機会として、
喜んで自分の責任を取る、
訓練をするのです。

あんなに、
責任恐怖症だったのに、
この変わりようは、
どうしちゃったのかと、
自分でも不思議でした。

そうすると、
なぜか、私の周りで、
ゴタゴタは、
減っていきました。

いや、別に、
あってもいいのです、
ただ、自分が取るべき責任を
取るだけですから。

法に触れるようなことは、
なるべく避けたいですが、
自分のあり方として、
何か軸を持って、
一貫性を持って、
責任をとる覚悟で、
1つ1つ向き合っていく。

確かに、こんなに、
己に厳しいと、
武士みたいだなと、
思いながらも、
こういう考え方の方が、
責任から逃げ回るより、
よっぽどラクだ、
という考えに至りました。

責任を取るって、
難しいけど、
成長を促し、
結果的には、
気持ちの良い仕事が、
できるようになること、
なんだなと感じました。

そして、
それを人生にも当てはめて、
気持ちの良い、
後味の良い、
人生を送っていきたいな、
そう思えるように、
なったのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

責任を取るって、
勇気と覚悟のいること、
ですよね?

じゃあ、
その勇気と覚悟って、
どうやって、
手に入れるの?
となりますが、
それについては、
また機会があったら、
取り上げてみたいと、
思います。

やはり、
何か窮地に立たされて、
覚悟が決まるか、
まだ準備ができていなくて、
回避するか、
の違いかもしれません。

人生のどの時点で、
自分に対する、
全責任を負う覚悟が、
できるか?

それは、
人それぞれの、
時期があるんだと、
思います。

回避するのが、
決して悪いわけでは、
ありません。

まだ準備が、
できていないだけ、
なのです。

きっと、
理屈では、わかりません。

言いくるめられるものでも、
ありませんね。

自分が心から、
気づいて、そう感じる。

その力が、
必要なのです。

そう言いながら、
私もついつい、
人任せになってしまうことも、
あります。

それでいて、
文句を言いたくなるという、
厄介なパターンです。

けど、やはり、
気分のいいものではないですね。

今回は、
気持ちの良い、
人生を送るために、
責任について、
お話してみました。

何か、
お役に立てることがあれば、
参考にしてもらえると、
うれしいです。

最後まで、
お読みいただき、
ありがとうございました!