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自己の成長のため表現の殻を破る時に必要不可欠な考え方とは?

    
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自己の成長のため表現の殻を破る時に必要不可欠な考え方とは?

皆さんは、何かの舞台に、
立ったことがありますか?

私は、かつて、舞台女優を、
夢見た時期もありました。

舞台に立って、自分を表現するには、
とても勇気がいりますよね?

こういう、ブログやSNSも、
1つの舞台ととらえることができます。

そういう場で、思い切って、
自己表現をする時に、
忘れてはならない考え方があると、
気づきました。

今回は、そのことについて、
お話してみたいと思います。

ご興味があれば、どうぞ最後まで、
お付き合いくださいませ。

バレエの発表会に出るか悩む

私は、中学生の時に、
宝塚にはまり、無謀にも、
宝塚音楽学校を受験しようと思い、
高校生からバレエを習い始めました。

歌とバレエが試験科目だったからです。

歌はまあまあ自信がありましたが、
運動音痴な上に、バレエは未知の世界で、
どうなることか心配でした。

最初は、宝塚ファンである、
中学校時代の友人と、
地元の小さなバレエ教室に通い始めました。

しかし、そのうち宝塚より、
バレエそのものにはまり、
あるバレエ教室の発表会を見て、
その素晴らしさに魅了され、
思い切ってその教室の門を叩きました。

そこの先生は、
その時代には珍しくヨーロッパのバレエ団で、
ソリストとして活躍した経歴を持つ、
本格的で厳しい、男の先生でした。

しかし、私のような、
箸にも棒にもかからない、
どうしようもない生徒には、
逆に優しくて、いじられ対象でした。

多分、居心地悪くないように、
配慮してくれていたのだと思います。

私の、劣等感は、
こうしてバレエ教室で育まれ、
他者への共感能力を高めていったのです笑

年下の上手い子からアドバイスを受ける

あるとき、誰でも参加できる、
発表会の案内が来ました。

私は、まだまだ下手くそだったので、
出ることをあきらめていました。

幼い頃からやっている、
上手な子たちの間では、
仲が良いながらも、水面下での、
ライバル意識がバチバチしていましたが、
私は、かやの外なので、
みんな優しくしてくれました。

ある日、更衣室で、
いつものように、
女子トークを繰り広げていました。

今度の発表会、どの演目になるんだろうねー?

バレエ女子

私、くるみ割りがいいなー

バレエ女子

えー、私は白鳥がいいなー

バレエ女子

バリエーション(上手な子が1人で踊るやつ)何踊るの?

バレエ女子

まだ決まってないよー

バレエ女子

えー決まったら教えてねー

バレエ女子

と、こんな感じで、
お互いの腹の探り合いです笑

ああ、ところで、えっちゃんは発表会出るの?

バレエ女子

い、いや、私はまだまだ、下手くそで、見れたもんじゃないから、遠慮しとくよ

えー、そうなんだー出ればいいのにー

バレエ女子

すると、7歳年下の、ものすごく上手で、
全国のコンクールで優勝もしている、
プリ魔ちゃんが、間に入ってきました。

あ、ちなみにバレエでは、
あまり、年下年上や、先輩後輩なく、
とにかく上手な子が崇拝されます。

プリ魔ちゃんは、
年下なのにオーラがあって、
みんなの憧れの的でした。

えっちゃん、どうして、舞台出ないの?

プリ魔ちゃん

え?プリ魔ちゃん、まだ私、舞台に立つ自信がないもん。プリ魔ちゃんみたいに上手だったらいいんだけど。

私も最初は上手じゃなかったよ。始めるのも、みんなより少し遅かったし。

プリ魔ちゃん

え?プリ魔ちゃんにも、そんな時代があったの?

そうだよ。だけどね、練習だけじゃなくて、やっぱり舞台に出れば出るほど、上手になっていったよ。

プリ魔ちゃん

え?舞台に出るほうが上手になるの?

そんなの、当たり前だよ。だって、人に見られるから。やっぱり、それだけ色々考えて努力するようになるよね。

プリ魔ちゃん

そうか。

だから、えっちゃんも、自分が上手になるために、もう一度、発表会に出るかどうか、考え直してみたら?まだ間に合うよ。

プリ魔ちゃん

そ、そうだね。アドバイスありがとう、プリ魔ちゃん!

思い切って舞台に立つ気持ちに至る

随分年下の子にさとされて、
なんとも、情けない気持ちでしたが、
プリ魔ちゃんの言っていることは、
もっともだと思いました。

そうか、みんな、誰かと競ったり、良く見られたり、そういう目的で舞台に立つのではなく、自分の成長のために舞台に立つんだ

そう思えるようになったのです。

プリ魔ちゃん、この前はアドバイスありがとう。私、勇気を出して、発表会出てみることにしたよ。

わーうれしい!一緒に頑張ろうね!

プリ魔ちゃん

うん、やっぱり私も、プリ魔ちゃんみたいに、思い切り自分を表現して踊れるようになりたいから。

そうだよ。一度舞台に出たら、そのあとの練習の仕方や取り組み方も変わってくるよ。

プリ魔ちゃん

そうだね、人前に出てみないことには、わからないことがあるもんね

よかった、えっちゃんが、勇気出してくれて!

プリ魔ちゃん

そして、やっぱり、
発表会に出た後はかなり上達しました。

人前にさらすことで、
自分に足りないことも、
色々とわかったからです。

周囲の目が気になって舞台は躊躇する

その後、仕事、家事、育児に追われ、
バレエからは遠ざかってしました。

しかし、病気をして、体力と筋力が落ち、
このままではいけないと、
あくまで運動のために、再開しました。

すると、なんと、
息子もバレエをやりたいと言い出して、
しばらく同じ教室で習っていました。

娘がいたら、絶対にバレエママになりたい!
と親エゴを息巻いていたので笑、
息子ではありましたが、
保護者として、舞台裏のお手伝いをするのが、
最高の喜びでした。

しかし、ある日、突然、息子は、

あれは、女子のやる習い事だ!俺を今までだましていたな!2度とやるもんか!

息子

と言って、やめてしまいました涙

私は、仕方なく、
1人でも運動のために続けていました。

2人の先生に導かれる

ある日、
かつて有名なバレエ団で名ダンサーとして、
活躍していた、アンドゥー魔先生から、
電話がかかってきました。

えっちゃん、最近、休まず頑張っているし、今度の発表会出てみない?

アンドゥー魔先生

はい?私がですか?

そうよ。だって、息子ちゃんは、もうやめちゃったし。あなた以外に誰が出るの?

アンドゥー魔先生

いやーでも、つい最近まで、バレエママ仲間だった、他の保護者さんの目もあるし、恥ずかしすぎます。

あなたが、そんなこと気にしてるなんて、意外ね!それよりねえ、、、

アンドゥー魔先生

と、ここから、小一時間ほど、
アンドゥー魔先生の、身の上話や、
世間話が始まりました。

そして、最後に、

まあ、そういうことだから、出るってことでいいわね?

アンドゥー魔先生

え?そうなんですか?

だって、舞台に出たそうな雰囲気出てるし、そもそも、あなたが、人目なんか気にするわけないでしょ?

アンドゥー魔先生

え?私、そんな雰囲気出しているんですか?

自分では気づいてないのね。恥ずかしがっているふりだけなのよ、あなたは。

アンドゥー魔先生

えー?ちなみに、私は、出るとしたら、1人で踊るのでしょうか?

当たり前じゃない。あなたが、女子中学生の中に、混ざって踊っていたら、変よ。

アンドゥー魔先生

確かに、おばちゃんが1人、悪目立ちしますよね。でも、1人は、嫌です。

大丈夫、大丈夫、あなたにぴったりの作品を用意するから!

アンドゥー魔先生

ちなみに、それは、トウシューズですか?

当たり前じゃない。これから歳とって、どんどん、はけなくなるんだから、今のうちよ!

アンドゥー魔先生

がーん!拷問の日々が始まるー

舞台に立つと急激に成長する

そして、振り付けと練習が始まり、
私は、助手の、トロワ先生に、
泣き言をこぼしました。

トロワ先生、アンドゥー魔先生と、長電話していたら、いつの間にか舞台に出ることになってしまって。

よかったじゃないですか!

トロワ先生

でも、一緒に裏方をやっていた、バレエママの目が気になりますし、恥ずかしいです。

えつこさん、何言っているんですか?

トロワ先生

え?

舞台に出るのは、あくまで自分のためですよ。

トロワ先生

は!

ご自分のために、踊ってください。

トロワ先生

そうですよね!

その言葉を聞いた瞬間、
私の感情は、あの頃に、
タイムスリップしました。

プリ魔ちゃんから、

自分の成長のために舞台に立つんだよ

プリ魔ちゃん

と言われた、あの瞬間です。

ああ、そうだった!舞台に立つのは、自分のためだった!大事なことを忘れていた!

それからの私は、なりふり構わずに、
自分の踊りに集中しました。

体型と体重も、可能な限り、
絞って作り込み、
アンドゥー魔先生が準備してくれた作品に、
挑んだのです。

本番が終わって、
何人かのバレエママが、
「感動した」とか、
「ファンになったよ」とか、
言ってくれました。

その後、もう上達は頭打ちかと、
思っていたバレエが、
表現面ではかなり上達してきました。

勇気を出して自己表現に至る時

バレエの舞台に立つ勇気を出した、
過程において、
私は、大事なことに気づかされました。

妖精魔、私、ためらっていた舞台に立つと決めた時、それは、自分のためにやるんだという、心からの気づきに至って、勇気が出たの。

そう。

妖精魔

自分のためと思えることに至ったら、周りのことは気にならず、雑念や雑音も入ってこなくなったの。

そうね、覚悟を決めて腹をくくったら、自然とそうなるでしょうね。

妖精魔

表舞台に立つ時の心構え

そして、私は、このブログを書き始めた時、自分の小舞台を立ち上げた気持ちになったのよ。

そうね、ブログは、自己表現する場だからね。

妖精魔

けど、最初、自己開示に対する勇気がなかなか出なかったの。

今まで、全然SNSとかやってなかったものね、あなたは。

妖精魔

うん。けど、今までのことを思い出して、勇気を出して、自己開示して、自己表現をしていくのは、自分の成長のためだという、考えに至ったの。

過去の経験があったから、そう思えたのかもね。

妖精魔

舞台も、ブログも、自分を解放して表現するという点においては、同じだと感じたのよね。

その通りね。

妖精魔

そのステップで明らかな成長が得られる

バレエの舞台の後、自分も成長が得られてうれしかったけど、それを自分のことのように、共有して喜んでくれる人もいたのよ。

そう。それは、喜びも2倍だったね。

妖精魔

だから、自分が自分の成長のためにと思って、覚悟を決めて、本気を出したら、それはある程度、周りにも伝わって、共感してくれる人も出てくるんだなって感じたの。

そうね、人は、自分の中にもある、人類共通の、本気のエネルギーに、揺さぶられるからね。

妖精魔

それが、また、私に返ってきて、さらなる成長を促してくれたように感じたのよ。

人間の成長って、その繰り返しなのかもしれないね。

妖精魔

そうなの。だから、これからも、自分のためって、心から思えることは、勇気を出してやってみようと思うんだ。

うん、それでいいと思うよ。いいことに気づいたね!

妖精魔

そうだよね!ありがとう!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

人前、つまり、表舞台に立って、
自分を開示して表現するのは、
あくまで自分のためと思えるかどうか、
なのですよね、きっと。

逆に、自分のためと思えないことは、
無理してやる必要はないと思います。

私も、その価値基準を、
なるべく忘れないようにしています。

自己開示や自己表現で、
悩んでいる方がおられたら、
参考にしてみてくださいね。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました!

Comment

  1. 田部真由美(たなべ) より:

    すごくわかりやすくて
    迷ったり、勇気が出ないとき
    思い出したいと思います
    (*^^*)
    ありがとうございました!

    • majoi8 より:

      お読みいただき、ありがとうございます!
      ご感想、とってもうれしいです。
      勇気を出せば、得られることもあったなーという、
      人生の振り返りでした。
      何かのお役に立てるなら、私の本望です!