宇谷悦子の公式ホームページ

真の自立で他者の言動が気にならなくなるための秘策とは?

    
\ この記事を共有 /
真の自立で他者の言動が気にならなくなるための秘策とは?

完全な自立ってなかなか難しいですよね。

人は1人では生きていけないですから。

ではよく言う自立って、
どこまで出来れば、
自立なんでしょうね?

今回は、
精神的な自立という意味で、
他者の言動にとらわれなくて済むような,
考え方をお伝えしてみたいと思います。

どうぞ、最後までお付き合いくださいませ。

私ばっかり!

「私」は以前、駆け出しの精神科医でした。

週に3回も当直があって、
ほとんど家に帰れません。

せっかく結婚できたのに、
新婚生活どころじゃないのです。

しかもあることに対して、
ムカムカしています。

尊敬している魔女医に、
愚痴をこぼしに行きました。

もうやってらんないわよ!なんで私ばっかり。

なんだか、怒っているようね。

魔女医

週に3回も当直なんてありえない。

私が若い頃もそんなもんだったわ。それにしても人手不足ね。

魔女医

あのタバコ臭くて、男臭くて、エロ本が置いてある当直室に、なんで週に3回も泊まらないといけないのよ!

元々は男社会だったからね、医者の世界は。女医が増えてきて、まだそういうところの整備が追いついていないのよ。

魔女医

いつ、呼ばれるかわからないから、手術室まで行って、シャワーも浴びれないし、次の日はそのまま夕方まで仕事しないといけないし、自分が臭くて惨めになるわ!

まあまあ。そういうことも、覚悟で医者になったんじゃないの?

魔女医

うっ。でも、まさか、ここまでとは思わなかった、、、

偽の自立

百歩譲って、今は人手不足だし、自分も駆け出しで、経験積んでなんぼだから、別にいいんです、週3回当直があるのは。ただ、、、

他に何か不満があるの?エロ本?

魔女医

いやそれは、無視すればいいんですけど。ちょっと上の先輩女医たちは、全然当直も日直もしてないんですよ。だから、私たち下っ端にこんなにしわ寄せがきているんです。

何か、できない事情があるんでしょう。

魔女医

わかりますよ、子供さんがいて、無理できないことは。そして、研究をしたいから、臨床業務はしたくないことも。

なるほどね。

魔女医

けど、今、こんなに人手不足なのに、少しぐらい臨床業務を手伝ってくれてもいいじゃないですか?その先輩たちの頃は、下っ端には当直をさせなかったから、その先輩女医たちは、一度も当直をしたことがないんですよ!

それは、恵まれた状況だったんだね。

魔女医

何も当直をしろとは言ってません、少しは病棟や外来の患者を持ったり、土曜日の日直ぐらいはしてくれてもいいじゃないですか。大体、医者は臨床やってなんぼじゃないですか!

つまり、その先輩女医たちにも、臨床業務や、できる範囲で日直をさせたいと。

魔女医

そうですよ!上の先生たちは、何甘やかしてるんですか!依存ですよ依存!

けど、私から見れば、あなたの方が依存よ。

魔女医

え?私、まだ駆け出しなのに、1人で立派に当直もこなして、まあまあ自立しているじゃないですか?

業務的には、徐々に自立しているわね。物理的にというか。けど、精神的にはどうかしら?

魔女医

だから、ちゃんと独り立ちしようと思って、文句を言いながらも、やってるじゃないですか!私が、こんなに頑張っているというのに、あの先輩女医たちときたら、、、

それそれー!それが、偽物の自立なのよ。

魔女医

偽物の自立?

他者コントロール

どうする?ここから先は、結構傷付くかもよ。このまま進む?それとも今はやめとく?

魔女医

ああー打ちのめされそうで怖いー!けど、先に進まなきゃずっとこのイライラが続くのも嫌だな、、、お手柔らかに、お願いします。

つまり、あなたは、他者をコントロールしようとしているのよ。

魔女医

はい?

ほら、生まれたての赤ちゃんは、、、

魔女医

赤ちゃん好きだな、、、

ん?なんか言った?

魔女医

いえ、何も

あー、赤ちゃんね

魔女医

聞こえてたんだ、、、

耳がいいからね。そう、赤ちゃんは、ものすごい依存だよね。1人じゃ何にもできない。依存の王様、女王様。

魔女医

はい、まあ、仕方ないんじゃないですか?

お腹が空いたら、乳飲ませろーと言って泣く、シッコやウンチが出て、気持ち悪かったら、おしめを変えろーと言って泣く。結構、攻撃性高いわよね。

魔女医

攻撃性?そんな風に考えたことなかったな。かわいいから。

そう。かわいいから許されてるけど、結構、周りをこき使って、コントロールしている。

魔女医

はい?なんか、赤ちゃんって悪魔みたいじゃないですか?

まだ、自分と他人の区別がついてないから、仕方ないんだけど、とにかく、周りにいる人を、支配して、コントロールしている。

魔女医

そう考えれば、そんな気がしてきました。

それが依存。

魔女医

はあ。

赤ちゃんの場合は、物理的にも精神的にも依存している。けど、成長とともに、物理的な依存は、解消されてくるよね、人それぞれだけど。

魔女医

そうですね。

けど、精神的な自立はどうかしら?

魔女医

え?

周りと自分の区別がつかず、周りが自分のために動いて当たり前だという考えが残ったままだと、精神的に自立しているとは言えない。

魔女医

はい?

私がこんだけやっているんだから、周りもやって当たり前。

魔女医

ドキッ

こんなに大変なんだから、わかってよ。

魔女医

ドキッ

大変なんだから、あなたたちも、さっさとやんなさいよ。

魔女医

つまり、私のことですか?

まあ、そうなりますね

魔女医

私は、物理的には自立しつつあるけど、精神的には赤ちゃん並みに、他者に依存して、コントロールしようとしていると?

他人と自分の区別ができてないよね。だから、赤ちゃんみたいに、他者をコントロールして、自分の都合の良いように持って行こうと、その対象に対して攻撃的になる。被害他罰な考えとも言えるけど。

魔女医

がーん、、、やっぱり傷ついた、、、

真の自立とは

例えばね、世の中には、障害のある人がいて、どうしても他者の手を借りないといけない人がいるでしょう

魔女医

それはそうですね

その人たちが、みんなみんな依存していると言える?

魔女医

いえ、自分の障害を受け入れて、手伝ってもらって、周りにそんなに心配かけずに、感謝して、大事にされて前向きに生きている人も多いですよね。

逆にね、社会的には立派な地位で、仕事はすごくできるけど、周りをコントロールしようとして、攻撃的で嫌な人もいるよね?

魔女医

そういう人は、たいてい嫌われてますね。

そう。物理的な依存と、精神的な依存は、必ずしも一致しないのよ。

魔女医

確かに

精神的に他者に依存して、コントロールしようとする人は、自分も常に何か不快だし、周りもとても不快になるのよ。つまり、嫌われるし、損してる。

魔女医

嫌われる!損している!

精神的な自立とは、他者をコントロールできないことを知り、自分ができることとできないことにフォーカスを当てて、自分をコントロールしようとすること。

魔女医

なるほど

それをわかった上で、自分にできないことや大変なことを、人に無理やりさせようとするのではなく、感謝と敬意を持って頼むことができれば、誰も不快にならないはずなのよ。相手も、コントロールされようとしていると、気構えるからね。

魔女医

わかりました。でも、なんで赤ちゃんは許されるんでしょうね?

それは、とんでもなくかわいいからよ。赤ちゃんはかわいいからなんでも許されるっていう風に、人間の脳がプログラミングされてるんでしょうね。けど、最近はそこまで精神的な自立ができないままに親になって、赤ちゃんからの他者コントロールを、もろに不快に感じて、逆に攻撃的になってしまう親もいるのかもしれないね。

魔女医

虐待ですか?

まあ、いろんなパターンがあるとは思うけど。つまり、精神的自立とは、人格の成熟なのよ

魔女医

私はまだまだ未熟ってことですね?

まあね。こういう、ムカムカした時が、人格の成熟するチャンスだから、今回気づいたのはいいんじゃない?

魔女医

これからどうすればいいんですか?

他者はコントロールできないから、自分をコントロールするしかないってこと。

魔女医

そうか、、、

そこに進む前に、1つの儀式として、なんか、口汚い言葉でも叫んでみたら?

魔女医

え?

次に進むためのステップよ

魔女医

じゃ、じゃあ、、、がっぺムカつく、、、

、、、んえ?ああ、エガちゃんね。弱いなーもっと汚い言葉プリーズ。

魔女医

ええ?じゃあ、、、くそったれ!お前ら、臨床ができなくなっても知らねーぞ!

まあ、いいでしょう。少しはすっきりしたかしら?

魔女医

ビミョーだけど、なんか、これ以上、嫌な奴にはなりたくないなあ、、、だって私の損だし。

そうね。じゃあ、どうしようか?

魔女医

とりあえず、医局長に、当直週3回は勘弁してくれって、直談判しに行きます。

そうだね。自分が週3回当直する状況になっているのは、決して先輩女医たちのせいではないってことよ。

魔女医

わかりました。

けど、本当は、先輩女医たちが、研究に没頭しているのがうらやましいんじゃないの?

魔女医

うっ

まあ、今回は、それはいいわ。とにかく、真の自立を手に入れてね。

魔女医

はい。もっと人格が成熟できるように、努力します。

俯瞰した見方によっては、天の神様が、あなたは臨床に向いているからと言って、力をつけるチャンスを与えてくれているのかもしれないよ。

魔女医

そうなんですか?

けど、健康を害しては、元も子もないから、ちゃんと自分をコントロールしてちょうだいね。

魔女医

向いている人に、磁石のように、仕事が集まって来るんだなぁ、、、けど、こんなにたくさんは、ゴメンこうむるー。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

本当にあの頃の「私」は、
未熟者でしたね。

今考えても、
とっても嫌なヤツです(笑)

自分が大変なのを、
人のせいにして、
とばっちりも迷惑な話ですよね!

まあ今でも、
夫についついやってしましますが、、、

世の中には、
頭が良くて仕事がバリバリできるけど、
他者コントロールから抜け出てない、
未熟な人格の人は結構見かけますね。

逆に物理的には助けを必要とする立場の人でも、
他者をコントロールしようとせず、
感謝と敬意を持って、
支援者とうまくやって、
大事にされている人もいますね。

能力的なことは、
持って生まれたものもありますし、
限界がありますが、
精神的な自立については、
気づき次第では,
誰でも成長の余地がありそうですよね。

他者コントロールをやめて、
自分をコントロールする、
真の自立を手にいれる。

そうすると、
他者をコントロールできないことに、
不快を感じたり、
逆に他者の言動によってコントロールされて、
不快に感じることもなくなる。

「私」と違って、
できている人が大半だとは思いますが、
もし同じように感じている方がいたら、
これで随分気が楽になりますので、
よかったら試してみてくださいね。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました!