他者の言動をスルーできるようになるとっておきの方法とは?
どうして私たちは
人の言うことやることを
気にしてしまうのでしょうか?
それは、
ある心の状態が影響しているのです
精神的な自立という観点から
他者の言動にとらわれなくて済むような
考え方をお伝えしてみたいと思いますので、
ご興味のある方は
どうぞ、最後までお付き合いください。
私ばっかり!
「私」がまだ駆け出しのころ
仕事に追われ心に余裕がなく
あることに対して、
ムカムカしていました。
そこで
尊敬している先生に、
愚痴をこぼしに行きました。
私:もうやってらんないわよ!なんで私ばっかり。
先生:なんだか、怒っているようね。
私:私にばっかりたくさん仕事がまわってくるなんてありえない。
先生:私:が若い頃もそんなもんだったわ。それにしても人手不足ね。
私:休みの日もいつ、呼ばれるかわからないから、好きなこともできないし、惨めになるわ!
先生:まあまあ。そういうことも、覚悟でその仕事を選んだんじゃないの?
私:うっ。でも、まさか、ここまでとは思わなかった、、、
偽の自立
私:百歩譲って、今は人手不足だし、自分も駆け出しで、経験積んでなんぼだから、別にいいんです、ただ、、、
先生:他に何か不満があるの?
私:ちょっと上の先輩たちは、全然仕事してないんですよ。だから、私たち下っ端にこんなにしわ寄せがきているんです。
先生:何か、できない事情があるんでしょう。
私:わかりますよ、子供さんがいて、無理できないことは。
先生:なるほどね。
私:けど、今、こんなに人手不足なのに、少しぐらい手伝ってくれてもいいじゃないですか?
先生:つまり、その先輩たちにも、もっと仕事をさせたいと。
私:そうですよ!上の人たちは、何を甘やかしてるんですか!依存ですよ依存!
先生:けど、私から見れば、あなたの方が依存よ。
私:え?私:、まだ駆け出しなのに、まあまあ自立しているじゃないですか?
先生:業務的には、徐々に自立しているわね。物理的にというか。けど、精神的にはどうかしら?
私:だから、ちゃんと独り立ちしようと思って、文句を言いながらも、やってるじゃないですか!私が、こんなに頑張っているというのに、あの先輩たちときたら、、、
先生:それそれー!それが、偽物の自立なのよ。
私:偽物の自立?
他者コントロール
先生:どうする?ここから先は、結構傷付くかもよ。このまま進む?それとも今はやめとく?
私:ああー打ちのめされそうで怖いー!けど、先に進まなきゃずっとこのイライラが続くのも嫌だな、、、お手柔らかに、お願いします。
先生:つまり、あなたは、他者をコントロールしようとしているのよ。
私:はい?
先生:ほら、生まれたての赤ちゃんは、、、
私:赤ちゃん好きだな、、、
先生:ん?なんか言った?
私:いえ、何も
先生:あー、赤ちゃんね
私:聞こえてたんだ、、、
先生:耳がいいからね。そう、赤ちゃんは、ものすごい依存だよね。1人じゃ何にもできない。依存の王様、女王様。
私:はい、まあ、仕方ないんじゃないですか?
先生:お腹が空いたら、乳飲ませろーと言って泣く、シッコやウンチが出て、気持ち悪かったら、おしめを変えろーと言って泣く。結構、攻撃性高いわよね。
私:攻撃性?そんな風に考えたことなかったな。かわいいから。
先生:そう。かわいいから許されてるけど、結構、周りをこき使って、コントロールしている。
私:はい?なんか、赤ちゃんって悪魔みたいじゃないですか?
先生:まだ、自分と他人の区別がついてないから、仕方ないんだけど、とにかく、周りにいる人を、支配して、コントロールしている。
私:そう考えれば、そんな気がしてきました。
先生:それが依存。
私:はあ。
先生:赤ちゃんの場合は、物理的にも精神的にも依存している。けど、成長とともに、物理的な依存は、解消されてくるよね、人それぞれだけど。
私:そうですね。
先生:けど、精神的な自立はどうかしら?
私:え?
先生:周りと自分の区別がつかず、周りが自分のために動いて当たり前だという考えが残ったままだと、精神的に自立しているとは言えない。
私:はい?
先生:私がこんだけやっているんだから、周りもやって当たり前。
私:ドキッ
先生:こんなに大変なんだから、わかってよ。
私:ドキッ
先生:大変なんだから、あなたたちも、さっさとやんなさいよ。
私:つまり、私のことですか?
先生:まあ、そうなりますね
私:私は、物理的には自立しつつあるけど、精神的には赤ちゃん並みに、他者に依存して、コントロールしようとしていると?
先生:他人と自分の区別ができてないよね。だから、赤ちゃんみたいに、他者をコントロールして、自分の都合の良いように持って行こうと、その対象に対して攻撃的になる。被害他罰な考えとも言えるけど。
私:がーん、、、やっぱり傷ついた、、、
真の自立とは
先生:例えばね、世の中には、障害のある人がいて、どうしても他者の手を借りないといけない人がいるでしょう
私:それはそうですね
先生:その人たちが、みんなみんな依存していると言える?
私:いえ、自分の障害を受け入れて、手伝ってもらって、周りにそんなに心配かけずに、感謝して、大事にされて前向きに生きている人も多いですよね。
先生:逆にね、社会的には立派な地位で、仕事はすごくできるけど、周りをコントロールしようとして、攻撃的で嫌な人もいるよね?
私:そういう人は、たいてい嫌われてますね。
先生:そう。物理的な依存と、精神的な依存は、必ずしも一致しないのよ。
私:確かに
先生:精神的に他者に依存して、コントロールしようとする人は、自分も常に何か不快だし、周りもとても不快になるのよ。つまり、嫌われるし、損してる。
私:嫌われる!損している!
先生:精神的な自立とは、他者をコントロールできないことを知り、自分ができることとできないことにフォーカスを当てて、自分をコントロールしようとすること。
私:なるほど
先生:それをわかった上で、自分にできないことや大変なことを、人に無理やりさせようとするのではなく、感謝と敬意を持って頼むことができれば、誰も不快にならないはずなのよ。相手も、コントロールされようとしていると、気構えるからね。
私:わかりました。でも、なんで赤ちゃんは許されるんでしょうね?
先生:それは、とんでもなくかわいいからよ。赤ちゃんはかわいいからなんでも許されるっていう風に、人間の脳がプログラミングされてるんでしょうね。けど、最近はそこまで精神的な自立ができないままに親になって、赤ちゃんからの他者コントロールを、もろに不快に感じて、逆に攻撃的になってしまう親もいるのかもしれないね。
私:虐待ですか?
先生:まあ、いろんなパターンがあるとは思うけど。つまり、精神的自立とは、人格の成熟なのよ
私:私はまだまだ未熟ってことですね?
先生:まあね。こういう、ムカムカした時が、人格の成熟するチャンスだから、今回気づいたのはいいんじゃない?
私:これからどうすればいいんですか?
先生:他者はコントロールできないから、自分をコントロールするしかないってこと。
私:そうか、、、
先生:そこに進む前に、1つの儀式として、なんか、口汚い言葉でも叫んでみたら?
私:え?
先生:次に進むためのステップよ
私:じゃ、じゃあ、、、がっぺムカつく、、、
先生:、、、んえ?ああ、エガちゃんね。弱いなーもっと汚い言葉プリーズ。
私:ええ?じゃあ、、、くそったれ!お前ら、仕事ができなくなっても知らねーぞ!
先生:まあ、いいでしょう。少しはすっきりしたかしら?
私:ビミョーだけど、なんか、これ以上、嫌な奴にはなりたくないなあ、、、だって私の損だし。
先生:そうね。じゃあ、どうしようか?
私:とりあえず、上司に、これ以上業務量を増やさないよう、直談判しに行きます。
先生:そうだね。自分が大変状況になっているのは、決して先輩たちのせいではないってことよ。
私:わかりました。
先生:けど、本当は、先輩たちが、プライベート楽しそうにしているのがうらやましいんじゃないの?
私:うっ
先生:まあ、今回は、それはいいわ。とにかく、真の自立を手に入れてね。
私:はい。もっと人格が成熟できるように、努力します。
先生:俯瞰した見方によっては、天の神様が、あなたはこの仕事に向いているからと言って、力をつけるチャンスを与えてくれているのかもしれないよ。
私:そうなんですか?
先生:けど、健康を害しては、元も子もないから、ちゃんと自分をコントロールしてちょうだいね。
私:そうですね。気持ちをそっちに向けてみます。ありがとうございました!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本当にあの頃の「私」は、
未熟者でしたね。
世の中には、
頭が良くて仕事がバリバリできるけど、
他者コントロールから抜け出てない、
未熟な人格の人はよくいます。
逆に物理的には助けを必要とする立場の人でも、
他者をコントロールしようとせず、
感謝と敬意を持って、
支援者とうまくやって、
大事にされている人もいますね。
能力的なことは、
持って生まれたものもありますし、
限界がありますが、
精神的な自立については、
気づき次第では,
誰でも成長の余地がありそうですね。
他者コントロールをやめて、
自分をコントロールし、
真の自立を手にいれる。
そうすると、
他者をコントロールできないことに、
不快を感じたり、
逆に他者の言動によってコントロールされて、
不快に感じることもなくなる。
もし「私」と同じように感じている方がいたら、
これで随分気が楽になりますので、
よかったら試してみてくださいね。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました!