2020
07.18

孤独を感じる原因を探ってみると良い心の状態とは何か?

精神

みなさんは、今、
孤独を感じていますか?

おいおい、
よしておくれよ?

たくさんの人に
囲まれて、幸せなのに
孤独なわけがないじゃないか?

それなら、よかった!

安心です。

ですが、周りに
たくさん人がいても
孤独を感じてしまう人が
世の中には
けっこういるみたいなんですよね。

実は、かつての私もそうでした。

いや今も、多少の孤独は
どこかで感じているのかもしれません。

なぜ人は孤独を感じるのか?

今回はそのことについて、
お話してみたいと思います。

ご興味があれば
どうぞ最後まで
お付き合いくださいませ。

若い頃に感じた孤独感

初めて死を意識したのは
確か10歳の時だったと思います。

と同時に、初めて
ああ、死ぬ時って
一人なんだなという
孤独を感じたように覚えています。

結構、早熟な子供でしたね笑

家族や友人はいるけど
なんとなくさみしい。

みんなでワイワイ騒いでいても
ふっと一人ぼっちのような感覚になる。

そんなことが
結構頻繁に起こるようになりました。

孤独感が1番ピークに達したのは
大学に入って
一人暮らしを始めた時でした。

自由を手に入れた喜びと引き換えに
一人の時間が増え
孤独を感じやすくなったのかもしれません。

私は一生一人ぼっちなんだろうか?

そう考えると
急に恐怖や不安に
襲われるような気がしたのを
今でもはっきりと覚えています。

なぜ自分が孤独を感じるのか?

人間ってなんで
孤独を感じるんだろう?

動物は孤独を感じるんだろうか?

敵に対する本能的な
恐怖は感じても
孤独とか不安は
人間ほど感じないんだろうな、、、

だったら
人間じゃなくて
動物に生まれたかったな。

なんだろう
この人間にだけある厄介な感情は?

邪魔くさい。

そんなことを考えながら
若い頃は
日々過ごしていました。

特に、馬鹿騒ぎや
楽しい行事の後に限って
この厄介な感情である
孤独感は強くなったような
気がします。

年齢を重ねるにつれて薄れてはきた

けれど、
人間という生き物は
よくできたもので
年齢を重ねるにつれて
経験を積み
そういう感情とも
うまくお付き合いできるように
メカニズムされているようです。

もちろん
人によっては
そのメカニズムがうまく作動せず
長い間、孤独感に
さいなまれる人が
いるわけですが、、、

御多分にもれず
私も多感な年頃を越えたら
少しずつ孤独感は
薄れていきました。

1つは
やはり自分の
いいところも悪いところも
全てさらけ出せる相手が
できたことが大きかったでしょう。

どんな自分でも
受け止めてもらえる安心感
そういう感覚を手に入れたら
少しずつ孤独が薄れていったような
気がします。

一人でいても
もしくは大勢で楽しく過ごした後でも
孤独を感じることはなく
いつの間にか
平気になっていました。

私も
大人の成熟した女になったんだなー
としみじみ感じていました。

孤独そうな人を観察する日々

自分が孤独をある程度克服すると
気付いたら私は、
ある日、精神科医になってました笑

そして初めて気付きました。

世の中には
かつての自分と同じように孤独を
感じている人が
たくさんいるということに。

でも、駆け出しの頃の私は
先入観がありました。

きっと、独身で
一人暮らしの男性は
孤独に違いない。

この人は家族がいて
仕事もしているから
孤独なわけない。

そういう
置かれた環境や
人となりや生活歴で、
ある程度ジャッジしてしまっていたのです。

自分がそれまでに
作り上げてきた価値観や
自動的に刷り込まれた観念によって
診断や症状の評価に
大きく影響を与えていました。

でも、精神症状を把握して
分析し診断するプロとして
それではいけないということに気づくまで
そう長い時間はかかりませんでした。

そういう独りよがりな
見立てをしていても
全く治療はうまくいかなかったからです。

孤独そうな人と孤独を感じている人は別物

つまり、何がわかったかというと
孤独そうに見える人と
実際孤独を感じている人は
全く別物だということです。

一見、家族や友人、
恋人や配偶者に囲まれて、
社会的にも地位があり
経済的にも裕福な人でも
実は孤独を抱えているという人が
いるのです。

いや、結構多いのです。

逆に、
病気のために仕事ができず
人付き合いも苦手で
友人や恋人もなく
独身で一人暮らしを
している人が
全く孤独感を感じていないことも
あるわけなのです。

これは一体
どういうカラクリが
あるのだろうか?

私は、しばらく
その疑問と格闘しました。

孤独な状況が孤独とは限らない不思議

孤独そうな状況にいる人が
全然孤独を感じていなくて
全く孤独そうに見えない人が
ものすごく孤独を感じている。

つまり、孤独感は
環境や状況に
左右されないってことなんだな?

自分の内面の問題から
生じている感情なんだな?

じゃあ、一体
心理的にどんな問題があれば
孤独感が生じてくるのか?

孤独そうに見えても
孤独を感じていない人と
孤独じゃなさそうなのに
孤独を感じている人は
結局どっちが幸せ度が
高いのだろうか?

そんなことを
考えながら
日々の診療に打ち込むようになりました。

幸せそうに見える人の中にある孤独

診察室では、
全ての先入観や観念を放棄して
患者さんの観察に集中します。

観察して分かったのですが
その人の幸福度は
やはり、他者からの評価でなく
自分の満足度にあるということです。

周りから見て
憐まれるような状況にいても
その人自身が
その状況に不満がなく
満足し切っていたら
その人は幸福を感じているのです。

逆に
誰もがうらやむ状況にいても
その人自身がそれに満足していなかったら
その人は幸福を感じられないのです。

なので、はたから見たら
ものすごく恵まれているように

思える人でも
結局自分の幸福度を決めるのは
自分自身なのです。

欲求に対する不満足から生じる心の満たされなさ

じゃあどうして
孤独感はうまれるのか?

それは、やはり
どんな状況に置かれても
自分の欲求に対して
満たされないまま
放置されてきたことがあると
不満足が生じて
さみしい気持ちになるのです。

最近生じたものもあれば
赤ちゃんや子供の頃から
ずっと置き去りにされたままのものも
あるでしょう。

本当は、こうして欲しかったのに
とか
本当はこうしたかったのに
とか
本当はこうありたいとに
とか

そこが満たされないと
どんなに外側の環境が整っても
内側の空虚感は満たされず
ガランとしたままなのです。

それどころか
外側を満たすことに
一生懸命になって
どんどん内側の空虚感が
置き去りにされ
大きくなっていくこともあります。

その空虚感は
あまりにも見向きされないと
いびつなエネルギーとなり
自他に対する攻撃性や
麻痺や無関心や無感情になっていきます。

そう、ダークサイドが
出来上がっていくのです。

ダースベイダーが
闇落ちしたのも
欲求が満たされないことによる
孤独や怒りだったんじゃないかな?
と思います。

最後には
「どんなお父さんでも僕にとっては大事だー!」
という息子の愛によって
目が覚めたわけですけど、、、

時すでに遅しで
結局は息子の心の空洞までも
完全に満たされることはありませんでした。

情緒に訴えて
なんとかなる場合には
闇完落ちでは
ないんですよね。

という、私独自の見解です。

そして
誰もが、そのダークサイドを
刹那的な快楽や
表面的な自分を称賛してくれる人
などによって
満たそうとします。

アルコールやドラッグ、
ギャンブル
むやみやたらな性行為、
危なっかしい人間関係
などを引き起こします。

あ、なんだか
怖い話になってきましたね笑

これ以上は
ややこしくなるので
やめときます。

それに気付くと孤独が薄れていく

大事なことは
もし自分の中に孤独があるとして
何が満たされてなくて
そうなっているのか?
ということに
なるべく早く気づくことですよね。

一人で気づけない場合には
誰かの力を借りてもいいです。

安心できる相手を
選ばないといけませんが
いきなり精神科受診じゃなくても
最近の世の中を見渡すと
いろんなサービスがありますよね。

もちろん、
身近な人、信頼できる人に
頼んでもいいと思いますよ。

自問自答でもいいです。

日記と会話するのもいいでしょう。

ペットやぬいぐるみも
いいですね。

妄想の恋人や友人でも
もちろんいいです。

訂正不可能な存在になったら
ちょっと心配ですけど、
その時は受診してください笑

という感じでですね
孤独は、何か自分の大事なことに
気づくためのサインでもあるのです。

だから、孤独を嫌わないでください。

自分に何か大切なことを
気づかせる合図なのかもしれません。

おーい、おーい
あなた自分の大切な何か
置き去りにしてませんかー?

それいつまでも
見て見ぬふりしたり
蓋して閉じ込めていたら
腐って毒ガス出し始めますよー。

っていう叫びが
孤独感なのかもしれません。

そして、それが癒されないことには
本当の意味では
人は成長できないし
前へ進めないのです。

勇気は癒しから生まれてくるものです。

北風よりも太陽が
旅人のコートを脱がせるのです。

結構多く人が
これを忘れがちなんですよね。

最近も引きこもりの方の
ご家族からの相談に乗り
この助言をお伝えしました。

成長欲求や成功願望は
とても素敵だと思いますけど、
準備が整ってない人にとっては
正直しんどいこともあります。

ということを
最近なんとなく考えて
広く世間を眺めていました。

私があまり躊躇せず
なんでも勢いでやってしまう
勇気があるのは
日々患者さんからヒントをもらって
こういうことを考えながら
一緒に精神的な成長を
遂げてきたからなのかもしれません。

そういう意味では
関わってきた患者さんたちは
共に孤独と戦ってきた
戦友であり
孤独から希望を見出せることもあると
証明してくれた師でもあるような気がします。

なのでもし
今現在、孤独を感じていても
人生あきらめないでくださいね!

それは、
これからよりよく生きていくための
出発点なのですから。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ちょっと重いテーマでしたが
人間にしか味わえない
大事な感情なので
大切に語ってみました。

孤独感は
欲求に対する不満足から
生まれることも
あるかもしれないですね。

その不満足感を知ることが
孤独感を減らしていくことに
繋がるかもしれません。

もし、なんとなく
孤独で満たされない感情が
続いている方が
おられたら

または身近に
そういう方がおられたら
参考にしてみてくださいね。

最後までお読みいただき
ありがとうございました!